岡ジグGALLERY ~岡ジグの軌跡~
先月末より、テストを兼ねて道東へと来られていた際にお聞きした、岡ジグの生い立ちを記載致します。
岡さんと海アメとの出会いは20年程前だが、1994~1996年の島牧ダービーにおいて、8位・7位・1位と結果が出るようになり、ジグ作りの面白さを知ると同時に、どっぷりとはまる事となった…
当時、シーバス用品が主流のため、スリムロング形状は殆ど無く、「オオナゴ」をイメージした細長い形状の方が釣果がでるのでは?との思いからスリムロングジグの製作にかかった。
これが、がっちりとはまり良い釣果に繋がるとともに、その後の島牧での定番となってゆくのであった。
岡ジグの原点とも言える「ボッコジグ」
この頃から、「遠投」に対する優位性が話題となるが、当時の市販品はセンターバランス系が多く、スリムロング形状も少なかった。岡ジグは、オオナゴをモチーフとし飛距離の出せる後方重心型スリムロングジグの正に先がけと言えるであろう。
その後、オオナゴやカタクチをモチーフとした「リアル系」と、機能を重視した「幾何学系(抽象的)」の2極化となる時代の中で、ジグ作りを模索していくのであった。
カラー的には、1997年まで「チャートリュース」全盛期であったが、1999~2000年にかけてアワビでの実績も上がるようになり「釣れるのか??」の言わばアワビ端境期をむかえ、2000年以降は、「まずめのチャート(蛍光色)」「日中のナチュラル(アワビ・ホロなど)」と位置づけられるようになった。
また、2000年頃からは、PEラインを使用してのヘビータックルが勢いを増し、80gジグ「イボンヌ」の開発に着手したのであった。
アワビへの関心が高まったこの頃、とある苫小牧のショップオーナーより、非常に高価なアワビシートを頂く事となったのだが、「もったいない!!」の思いからブランクの半分にだけアワビを貼り付けた「ハーフアワビ」のジグを製作した。
この頃の話や写真は、当時発行された2つの釣り雑誌に掲載されているので、万が一手にする機会がありましたら、ご覧下さい。
★1.「北海道のつり 2000.12月号」
★2.「NA 2001.vol.12 瞬息の海桜」
話はそれましたが
「量産できるハーフアワビ」のジグを作ってみたいと、この頃から思うようになり、10年程の月日は経過しましたが、2010年6月に満を持して
「LT30」の発売に至るのであった。
2003年頃からは、現「AT30」のヘビー版(40~65g)モデルの使用頻度が高まり、左右対称の「イボンヌ」と
左右非対称によるキレの良いトリッキーな動きで魅了する「AT(アニータ」のローテが主立っていった。
このモデルをダウンサイズした物が、現
「AT30」となり販売される事となった。
テス慎:岡クラフトを代表する「AT」「LT」の誕生までに費やした、長い月日や歴史にとっても重みを感じました。
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